家庭の幸せをつくる親のあり方

テーマ:あったかい家
先週末に愛知県豊川市へ所用で行ったときに、豊川稲荷に案内していただきました。境内にある大木が何本も倒れたり折れたりしており、住宅への被害も小規模ながら沢山あったようです。滋賀県への直撃を免れた台風19号でしたが、コースとなった豊川の姿を見て、改めて大きな台風だったと思いました。内陸にある滋賀県の地理的条件の有利さを改めて実感した次第です。

さて、今日からは再び「子どもの幸せを生む、親のあり方」について、触れて行きたいと思います。経済優先の社会となった今日ですが、子どもの幸せとは、経済的に豊かであれば生まれるのでしょうか。政府から、7人に1人が「子供貧困率」と公表されました。子ども手当てという政策も決定されて行きそうです。

それで、社会がよくなっていくのか。どうなのでしょうか。

一方の数字ですが、パチンコ・遊戯施設の年間売り上げが30兆円とも言われています。その数字の実態は明らかではありませんが、少なくともパチンコはバクチであり、昼間に堂々と営業されています。日本国内では当たり前の光景ですが、そのような国が他にあるでしょうか。バクチに昼間から明け暮れる人がいる国がです。ごく一部の人の話でしょうが、真夏の日中に保護者がパチンコに興じている間に、自動車に待たされていた子供がぐったりとして亡くなっていたというニュースは、これまで一度や二度ではなかったと思います。

自由と民主主義の国家であるはずの日本が、社会主義化されていうように感じて心配です。

さてさて、本題に。9月8日から17日にかけては5回に分けて、子供の問題は親の問題であり、胎教に始まり、乳幼児期から思春期にかけてまで、家庭の暖かい空気の中で子供を育てることが大事であるとの観点から、話させていただきました。今日からは、家庭の幸せにをつくる親のあり方の目標にあるものは何か、まずはその観点から申し上げたいとおもいます。第一には自立性を育てる。第二は社会性を育てる。第三は情操を育てる。そして第四は強い意志力を育てる。こうしたことが、親として考えなければならないひとつの目標であると、言えると思います。

今日は、第一の自立性を育てるについて話していきます。

家庭教育の勝負時は、幼児期と児童期、つまり3才から10才くらいまでの間です。子育ての最も重要な時期にあたり、その間に親は子供を自立させることを目標として努力しなければならないと思います。この時期にこれが欠けていると、ときには家庭教育で失敗することがあります。それは子供の不幸をつくり、親自身が悩まなければならないことになります。

自立性というものは言うもでもなく、子ども自身が自分のことは自分でやるという習慣を育てていくことです。お母さんの立場で言えば、最初お母さんがやってみせる。その次に子供にやらせていく。やらせながら助けていく、こういう具合に、だんだんと子供ができるようにしていくのが自立性です。

ところが、こどもがぐずぐずしていると、つい「何をしているの」という調子で手を出して、親がやってしまう。こういうことでは、子供は自立できないことがあります。過干渉といいますが、親があまり手を掛けて行くと、過保護と同様になってしまいます。ですから、辛抱強くやらせていく。暖かく、子供が自立できるように導いて行くことが家庭の大事な教育です。

次に、子供に何でもやり通す力を育てていくことが、やはり強い意志力を作っていく土台になるということが言えます。さらに大切なことは、子供が掃除などお手伝いをしてくれたら、親がほめる、親が喜んでみせる。こういうことは子供にとって大きな教育です。反対に、せっかく掃除を手伝っても、やいやい、やいやいと言うお母さんがいます。あんまり叱ったり、言い過ぎたりすると、子供はやる気を失うことがあります。子供は未熟であって十分にできないのは当然なのですが、「もっと早くしなさい」とか、「もっと丁寧にしなさい」などと言うことは、本当に注意しなければならない点です。

近年は少子化が進み、一人っ子が多くなっています。一人っ子は愛情に恵まれていますが、恵まれているだけ何でも人がやってくれる。このために自分自身でやる力を失ったり、育つべきものが育ってこないということが起こってきます。このような環境では、やってあげるので子供は自分でできない。できないことから考える力とか、やる力を失っていきます。自立性とか、判断力とかを失います。あるいは、創意工夫とか、考えながらやる力を失っていくのです。ときには自己中心的な我の強い子供に育ちます。また、ときには感情家が多く、大切にされますから、つい自由になる。気ままにする。つまり、自己本位になります。さらに、我が強いうえに大事にされていくため高慢心が出てくるようになり、社会性が乏しくなってきます。どうしても、知らず知らずのうちに過保護になっていると思います。

こういう点を考えると、子供の将来の幸せを思うということは、やはり親自身がそういうことをよく知って、自らが教育的な態度を勉強しながら、子供に対処する、この自分自身を変えていくということが大切だと思います。親自身が勉強して、親自身がだんだんと良くしていこうとすることは、子育てに対する親の責任であると思います。

最近、親学という概念が生まれて来ましたが、核家族化と少子高齢化が進む今日ですので、祖父母や両親に子育てのことを相談することができにくくなっています。親が学ぶことが、必要な時代なのかも知れません。

明日は、社会性を育てるということについて、触れたいとおもいます。
感謝



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