黒壁10號館黒壁美術館

滋賀県長浜市元浜町11-23
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守屋亜矢子 「私の制作方法について」

テーマ:ニュース
前回に引き続き守屋亜矢子さんに制作方法についてお尋ねしました。




私は、和紙のにじみを表現の一部として用いています。
今回は、制作方法について簡単に紹介いたします。

①下図をつくり、本紙の裏側に転写します。

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   下図


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本紙の裏側に転写したもの


②本紙の裏側から彩色をします。この時、表側まで強くにじんでほしい部分にはたっぷりとにじませておきます。また、刷毛の跡も意図的に付けておきます。

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  裏 雲肌麻紙

  表に返す


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  表 雲肌麻紙


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  裏 高知麻紙

  表に返す

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  表 高知麻紙


③裏側から彩色したものを表から見ると、やわらかくこもったような発色が出来ます。
麻紙によってにじみの表情は異なります。


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雲肌麻紙

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高知麻紙



④にじませたい部分が彩色し終わったら、ドーサというにじみ止めの作用がある液体を画面全体に施します。


⑤本紙の裏に楮紙を張り合わせます。これを裏打ちといいます。裏打ちを行うためには、まず糊をつくり、裏打ちに使用する楮紙をちぎるように裂いておきます。裏打ちする際には食い裂きした部分同士を継ぎ合わせ、なるべく継ぎ目が出ないように行います。私の場合、にじませた部分にしわが入ってしまうため、この裏打ちでしわを伸ばすことを意識しながら行っています。



⑥木製パネルに張りこみます。



⑦表側から、線描、彩色をして完成です。


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雲肌麻紙による作例


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高知麻紙による作例


人物が何かひらめいた瞬間を表現した作品です。
ドーサというにじみ止めの作用がある液体を用いて、にじむ部分とにじまない部分を意図的に作ることが出来る効果を利用し、”ひらめき”というはっきりとした形を持たないモチーフを表現してみました。

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≪ラボラトリ≫2009年 紙本額装 115.0×162.0cm




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≪雨に咲く≫2009年 紙本軸装 44.7×35.0cm




上の図は作品の下の部分です。絵具を三色(天然岩絵具の岱赭白番・水干の黄土・薄墨)混色したものを、本紙の裏側から紙に吸わせるように刷毛で引いた部分です。粒子の細かい顔料ほど遠くまでにじんでゆくという自然現象を利用して、混色した顔料の色のグラデーションを作りました。粒子の大きさに注目すると、天然岩絵具の岱赭(白番)>水干の黄土>薄墨であり、にじみのグラデーションも岱赭→黄土→薄墨と変化しています。


今回は、制作手順と制作の一部を紹介させていただきました。にじみという自然現象が作る表情は、人の手で描写することによって出来あがるものとはまた違った柔らかさがあるように思います。
このように、私は現在、裏からにじませることによって可能になる表現を楽しみながら制作しております。
まだまだ未熟で半人前な私ですが、これから先も、日々の様々な出来事や思うことなどを絵に描くことで成長できたら幸せに思います。

                                       守屋亜矢子

展示替のお知らせ

テーマ:ニュース
企画展「楢喜八絵画展~月のある風景~」開催に伴う展示替を下記の日程で行います。
ご迷惑をお掛けいたしますがご理解とご協力頂けますようご案内申し上げます。
 
 展示替期間 平成22年9月1日(水)~3日(金)
 閉室状況  蔵展示室(12~15室)のみ閉室
         

 入館料  通常よりそれぞれ100円引きといたします。
        大人 500円
        小人 300円
        団体 400円
       *尚、長浜浪漫パスポート(三姉妹手帖)はご使用頂けます

       

守屋亜矢子「日本画の画材」について

テーマ:ニュース
「守屋誠太郎・亜矢子 兄妹二人展 それぞれの日常」はご覧頂きましたでしょうか?



今展覧会は私たちにとって初めての兄妹展となりました。
お越し頂きましたみなさま、誠にありがとうございました。
今回は私、守屋亜矢子の制作や日本画についてご紹介したいと思います。


日本画の画材

1.紙について

日本画は様々な材質に描かれてきました。
古くは装飾古墳の壁面や岩石、寺院の障壁(桧・杉・ケヤキ・桐等)、布、絹、紙などに描かれました。
現在において広く用いられているのは厚手の和紙で私も主に厚手の和紙を使用しています。
特に麻紙(まし)という厚手の和紙は繊維が長くとても丈夫です。




現在の日本画では、和紙ににじみ止めをしてから描き出すという制作方法が主流ですが、
私の場合は和紙のにじみを表現の一部としているため、にじみ止めはせずに描き出し
制作の途中でにじみ止めを行う手法をとっています。

和紙は種類によってにじみ方が様々です。
下の図からもわかるように、にじみ止めをした部分では、どちらもあまり変わりませんが
にじみ止めをしていない部分は表情の違いがみられます。



高知麻紙 (下半分はあらかじめにじみ止めをしていた部分)




雲肌麻紙 (下半分はあらかじめにじみ止めをしていた部分)   


2.絵の具について

日本画に用いられる絵具には墨、朱、胡粉、水干絵具(粉状の絵具)、岩絵具(砂状の絵具)などがあります。
岩絵具は古くから天然の岩を砕いて作られました。現在では人工的に作られたものも多くあります。
岩絵具には粒子の大きさ別に番号が付けられており、最も細かいものを白番(びゃくばん)と呼びます。
粒子が大きくなるにつれて15番、13番、11番、9番というように番号が小さくなります。



上段左:墨(松煙墨)    上段中央:朱(本朱)   上段右:水干絵具(錆群青)

下段左:天然岩絵具(緑青の白番)  下段右:天然岩絵具(緑青の9番)


膠(にかわ)と呼ばれる動物の皮や骨などに含まれるコラーゲンを抽出してつくられる接着剤です。
絵具を使用するときは、絵具と膠を指で練り混ぜたものを水で溶いて使用します。



膠(右)と膠と溶解したもの



絵具(朱)を溶く様子


3.日本画の筆について


用途に応じ大小様々な刷毛や筆があります。
私はにじみと線描を行うことが多いのでにじみには刷毛を、線描には細い筆を用いることが多いです。



筆や刷毛



*今回は日本画の画材について簡単に紹介させていただいました。
次回は、私の制作方法について紹介いたします。それではまた。

長浜のマチめぐりナゾときツアー

テーマ:ニュース
黒壁美術館では、8月31日まで
「長浜のマチめぐりナゾときツアー ~長浜のマチをめぐってクイズをとこう!~」に協力しています。

クイズラリー TOP

夏休み期間中、曳山博物館でされている催しでクイズを解きながら長浜のマチなかを散策するものです。


まず、曳山博物館の受付でクイズ問題「チャレンジシート」を受け取ります。

クイズラリー シート1
「チャレンジシート」を広げると

クイズラリー 地図
マチなかの地図や問題が記されています。

クイズラリー2

目印は、地図内にある絵の看板。

クイズラリー 看板

問題とヒントが書かれています。
問題が解けたら次の問題の場所へ進みます。

全て解けたら、曳山博物館へGO!
全問正解なら素敵な賞品があたります。

このクイズは、大人から子どもまで楽しめるものとなっています。
夏の思い出にご家族やグループでチャレンジされてはいかがでしょうか?

http://www.nagahama-hikiyama.or.jp/















長浜といえばひょうたんですが…

テーマ:ニュース
黒壁スクエア内にある郷土資料館です。

ひょうたん 郷土資料館

郷土資料館では、瓢箪が見ごろを迎えています。





ひょうたん 花
花が咲き


実をつけます


だんだんおおきくなり

ひょうたん大きさ大
一晩で急成長

ひょうたん 重さ
ずっしりと重いです。






長浜とひょうたんの関わりはご存知ですか?時代は戦国時代にさかのぼります。
豊臣秀吉が馬印として千成瓢箪を使用し天下を取りました。



長浜の市章にも採用され、瓢箪愛好の全国組織である全日本愛瓢会の本部もあります。


ひょうたん マンホール角
マンホール

ひょうたん 橋欄干
橋の欄干


市内のいたる所で、瓢箪をあしらったものを目にすることができます。
みなさんも探してみてください。
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